初めて親に意見した。

初めて親に意見したのは親が老人になってから。

ひとりで生きていけない小さな私を

理解しようとすることもなく

頭から押さえつけるという

楽を選んだ親。

口ごたえをすれば殴る蹴る罵る

3つや4つの子供を。

殴る蹴る罵る

そうすれば簡単で楽でいいよね。

お前は言うことを聞いていればいい

そんなヒドい言葉が口癖なあなた達を

かわいそうだと思うけど軽蔑する。

私は親を軽蔑することで

心を固くすることで

壊れてしまいそうな自分の心を

守ってきた。

親に甘えたことがない私。

いつもビクビクしていた私。

一度も親に意見したことがない。

できなかった。

初めて親に意見したのは

すっかり親が年老いてからだ。

仕事でフラフラな私に

フラフラでも自分達の言うことを聞けと言う。

頭の中で何かが溢れる感じがした。

もうこれ以上無理。

そう思ったと同時に

考える間も無く

親を罵っていた。

言いたかった事を初めて言った。

言うことができたという思いと

親を罵っているという罪悪感。

あんなに何十年も罵られたのに。

けれどやっぱりあの人達は変わらない。

もっと小さなころから言いたいことを言っていたら

もっと私はちがっていたのかな。

今さら考えても仕方がないけれど。